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不眠の原因

 不眠の原因はさまざまですが、その一つとして考えられるのが、「睡眠」と「覚醒」のバランスの乱れにあります。
 眠りたい時に、何らかの理由で、体を「覚醒」させる機能が、「睡眠」を誘う機能よりも上回ってしまった場合、不眠がおこるという仮説が提唱されています。


不眠の原因


不眠症と他の疾患との関係

 身体疾患・精神疾患や薬物の影響が原因で不眠の症状が起こることもあります。また、不眠症がさまざまな健康障害につながることもあります。
 例えば、不眠症状が長く続くことにより、うつ病になるリスクが高くなるという研究報告があります。
 また、不眠は高血圧や糖尿病などの生活習慣病をはじめとしたさまざまな疾患と関連しているという報告もあります(下図)。


不眠症と他の疾患との関係




不眠の症状のタイプ

 不眠の症状は主に4つのタイプに分けることができます。
 1つだけのこともあれば、複数のタイプを伴っている場合も多くあります。

入眠障害(なかなか寝つけない)
入眠障害 床に入って寝つくまでに、30分~1時間以上かかるタイプ。
精神的な問題、不安や緊張が強いときなどにおこりやすいといわれています。
中途覚醒(夜中によく目が覚める)
中途覚醒 睡眠中に何度も目が覚めたり、一度起きたあとなかなか寝つけなくなるタイプ。
日本の成人の方では、不眠の訴えの中で最も多く(15~27%)、中高年でより頻度が高いといわれています。
早朝覚醒(朝早く目が覚める)
入眠障害 朝、予定時間より2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまうタイプ。
高齢者に多くみられます。
熟眠障害(ぐっすり眠った気がしない)
熟眠障害 睡眠時間を十分にとったのに、熟眠感が得られないタイプ。
ほかのタイプの不眠症を伴っている場合も多くあります。


不眠・睡眠不足と生活習慣病の深い関係

 慢性的な不眠や睡眠不足は、うつ病などの精神疾患につながるだけでなく、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病になるリスクを高めることがわかっています。
 多くの研究から、睡眠時間と生活習慣病は互いに関連性があり、相互に影響を与えているといわれています。
 不眠症状(入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒など)のある人では、ない人に比べて、糖尿病になるリスクが1.5~2倍高くなるという研究データも出ています。
 また、睡眠時間が5時間以下の人では、高血圧になるリスクが2.1倍だったという報告もあります。
 不眠や睡眠不足を改善することは、生活習慣病の予防や治療においてもとても大切なのです。

不眠・睡眠不足と生活習慣病の深い関係

監修:北里大学医療衛生学部 健康科学科 精神保健学 教授 田ヶ谷 浩邦先生